スポンサード リンクスポンサード リンク

骨髄幹細胞と再生医療の可能性

骨髄幹細胞とは、骨髄の中にある造血幹細胞であり、白血球・赤血球・リンパ球(B細胞)などの血球系細胞に分化することが可能です。骨髄幹細胞は成長すると血液細胞になり、1つの細胞が分裂し、2種類以上のいろいろな細胞系統に分化できると同時に細胞が持つ性質を変えずに幹細胞事態に分裂する「自己複製」も可能であるという特徴があるため、再生医療界で昨今たいへん注目されています。

再生医療とは、患者自身の細胞を採取し、病気や事故などで故障した組織や臓器の機能回復を目指す新しい医療で、自分自身の細胞を使うことで拒絶反応が起きないという特徴があります。

現在、移植医療による病気の治療が盛んに行われていますが、ドナー不足のため移植を受けたくても受けられない患者がたくさんいるということが問題となっています。

また、ヒトの細胞には一定数分裂を繰り返すと増殖をやめてしまうという性質があるため将来的にドナー由来の細胞が不足するということも懸念されています。

そこで、何度でも分裂が可能で自己複製もできる骨髄幹細胞に注目が集まってきているのです。

最近の骨髄幹細胞を用いた再生医療によって新しい治療法が確立されつつある病気には、たとえば以下のようなものがあります。

※カッコ内は骨髄幹細胞によって作り出すことができる細胞

・糖尿病(膵β細胞)
・パーキンソン病、アルツハイマー、脳血管障害、骨髄損傷(神経細胞)
・肝硬変(肝臓細胞)
・腎不全(腎臓細胞)
・動脈硬化(血管細胞)
・筋ジストロフィー(骨格筋細胞)
・白血病、悪性腫瘍、再生不良性貧血(造血細胞)
スポンサード リンク